Music Maker

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メジャーへの道

メジャーへの道 初級編

第四回 エラスティック・ピッチチューン

皆さん、お元気ですか?
ツルマキ マキです。
おまけの壁紙に「イトマキ」と書いてあるらしいのですが、ツルマキですよぉ!
スタッフの方、早めに修正して下さーい!

さて、今回は「エラスティック・ピッチチューン」の説明ですが、初級編なので自動的にハーモニーをつける方法を説明します。

「エラスティック・ピッチチューン」では、ボーカルやギターソロ等の単音メロディ素材を解析して、自動的にハーモニーを付け加える事が出来ます。
これを利用するとボーカルとは別にコーラス・ハーモニーを録音することなく、パソコン上で作成できるので非常に便利です。

まずは、ハーモニーをつける元のメロディ素材を用意します。
ここでは、サンプルにMusic Makerに収録されているボーカルを素材として使います。

※「エラスティック・ピッチチューン」で使用出来るのはオーディオ素材のみになります。MIDI素材は性質上使用できませんのでご注意下さい。

【 こちら 】がオリジナルのメロディとなります。
後のオリジナルのメインメロディとのバランス調整を考慮して別のトラックにコピーしてください。
エラスティック・ピッチチューンはコピーした方に施しましょう。

ハーモニーを施すオーディオ素材を選択し、右クリックからメニューを呼び出し[エラスティック・ピッチチューン]を選んで下さい。
スクリーンショット
エラスティック・ピッチの「キーノート」と「スケール」が素材と一致しているか確認します。異なっている場合は設定してください。

今回利用する素材は「Cメジャー(ハ長調)」です。

【 補足 】
◎キー・・・ピアノの鍵盤で表現すると
「ド-ド♯-レ-レ♯-ミ-ファ-ファ♯-ソ-ソ♯-ラ-ラ♯-シ-ド」
 ↓
「C-C♯-D-D♯-E-F-F♯-G-G♯-A-A♯-B-C」

ドから始まるのがCです。

◎スケール・・・有名な、白鍵だけで弾ける「ドレミファソラシド」は「ド」から始まるメジャースケールなのでCメジャースケール(ハ長調)、「ラ」から始めて白鍵だけを進むのはAナチュラル・マイナースケール(イ短調)です。

もっと詳しく知りたい方は「キー スケール」を検索エンジンで調べてみましょう。
(どうしても解らない方は、自分を信じて感覚で選んで下さい。)

キーとスケールの確認後、「ハーモナイザー」部分の「コード」のプルダウンメニューからハーモニーのコードを選んでください。
スクリーンショット
スクリーンショット
ここでは、メジャー135を選択しています。
ここでの数値「135」は原音に対しての「度数」を表しています。

「1」は1度なので原音と同じトニックの「C(ド)」、
「3」はトニックから3度上ですが、メジャーなので長3度(Major3rd)の「E(ミ)」、
「5」はトニックの完全5度上(Perfect 5th)の「G(ソ)」となります。

マイナーを選んだ場合はマイナーコードの構成ですので、3度が短3度(Minor3rd)になります。
短3度はトニックが「C」の場合だと長3度であるミの半音下、「ミ♭」になります。
【 補足 】
ドミ(またはドミ♭)のように3度や、ドソのように完全5度の関係は心地よい和音になります。
ドレのように2度の関係は一般的に不協和音になります。
コードを選択したら[ボイスを作成]のボタンクリックすると、ハーモニーのライン(赤色)が追加されて完成です。
スクリーンショット
[ソロ再生]ボタンをクリックして確認しましょう。
スクリーンショット
【 こちら 】が今回作ったメロディとなります。
以上で今回の「エラスティック・ピッチチューン」の説明は終わりです。

お疲れさまでした。

第四回の「エラスティック・ピッチチューン」いかがでした?
少しづつ音楽用語が登場してきたので、普段聞き慣れない方には宇宙人と交信しているような感じになっているかと思いますが、みんな頑張ってついてきてね♪

『メジャーへの道』では、これからも楽曲作りに励む方、これから作曲を始めようという方へ向け、MusicMakerの使い方を掲載していきます。
次回もお役に立てる情報をお届けしたいと思います!

そういえばそろそろバレンタインですね。
私達もチョコレート代わりに何か用意できたらいいなぁ。