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職人への道

Flash職人への道 上級編

オブジェクトの位置を示す「絶対パス」と「相対パス」の二つの方法について勉強してみよう☆
Action Scriptでオブジェクトを操作する時にとっても大事な方法だから、がんばって覚えてね!
■絶対パス、相対パスって何?
絶対パス、相対パスとは、ターゲットまで道筋(パス)を意味します。ターゲットまでの道筋の表し方には絶対パスと呼ばれるものと、相対パスと呼ばれるものの2種類があります。それぞれの違いは「どこを開始点としてターゲットの道筋を表すか」ということです。

絶対パス

絶対パスとは、一番上の階層(root)を始点としたパスの指定方法です。Windowsのディレクトリの指定にとても近い記述方法です。どのオブジェクトから指定する場合でも全く同じ記述になるのが特徴です。ただし、rootからの記述となりますので、指定するターゲットが深い階層にあればあるほど記述内容も長くなります。

下の参考画面は_root上にあるムービークリップを指定するためのパスを表したものです。
B1,B2-1,B2-2,B3という名前は、前章で説明したインスタンス名に相当します。
_rootを地上に見立てると、そこからドンドンと潜って行くように通過するムービークリップを記述していきます。絶対パスの場合は常に_rootが出発点となります。



仮にB3-1というムービークリップのアニメーションを絶対パスで指定して停止させる場合であれば、
_root.B1.B2-2.B3.stop();
という記述になります。

相対パス

相対パスとは、Action Scriptを記述するシンボルから見た相対的なパスの指定方法です。上記で述べた絶対パスとは異なり、Action Scriptを記述するシンボルから見た相対的な位置を指定するので、シンボルによって記述内容が異なるのが特徴です。Action Scriptを記述するシンボルから近いターゲットを指定する場合であれば、記述内容は少なくてすみますが、シンボルの位置によって記述内容が全くことなるので非常に高度で把握が難しくなります。慣れないうちは絶対パスでの指定をお勧めします。

下の参考画面はB2-2というムービークリップを出発点に他のムービークリップを指定するためのパスを表したものです。B1,B2-1,B2-2,B3という名前は、前章で説明したインスタンス名に相当します。

相対パスの場合はAction Scriptを記述するシンボルが出発点となります。ここではB2-2というムービークリップにAction Scriptを記述して他のムービークリップ、シンボルを指定する場合の記述方法を表示しています。



仮にB2-2というムービークリップにAction Scriptを記述して、B2-1というムービークリップのアニメーションを相対パスで指定して停止させる場合であれば、
this._parent.B2-1.stop();
という記述になります。

※thisとはAction Scriptを記述しているシンボルそのものを指します。(上記の場合B2-2)_parentとは、直訳で親などという意味を持ちます。this._parentとなることでthisの親つまりthisのひとつ上の階層を指します。

まとめ

絶対パス、相対パス、ちょっとややこしかったがうまく理解いただけたかな?
相対パスは慣れないと非常に難しい指定方法なので、慣れないうちは絶対パスを使った指定を行った方が無難だろう。 ここで紹介するパスの指定はAction Scriptを記述する上で絶対に利用するものなので絶対パスの指定方法だけでもマスターしておいてくれよ!